『雨の六甲全山縦走大会』2012年11月26日

<2012年11月23日のレポート>

5時に家を出発する時点では、かなりの雨が降っていました。
(天気予報では降水量1mmでしたが、もっと強い雨でした)
雨の中を長時間並んでいた人たちは、ようやくスタートしましたね。

昨日の天気予報では10時ごろから晴れマークでしたが
今朝の天気予報では10時ごろから曇りマークに変わっていました。
(実際には1日中降ったり止んだりで、東六甲は寒かったです)

6:15 受付付近に到着。
なんと、こんな時間なのに受付に長い行列が出来ています。
雨が強かったから、皆さん出発時刻を遅らせたのでしょうか?
ようやく受付テントが見えてきました。

10分ほど並んでようやく受付を通過。
待ち合わせをしていたベンチで、本日の同行者の女性2名と初めてのご対面
挨拶もそこそこに、予定より10分遅れて6:30のスタートとなりました。
(歩きながらの撮影で、ブレていますがご容赦ください)

小雨が降る中を鉢伏山の展望広場まで登ったところで、カッパを脱ぎます。
(私は蒸れるよりも濡れる方が楽なので、カッパは着ていませんでした)

11日の大会ではボランティアの方がおらが茶屋との分岐地点に立っていて
スロープの方へ進むように誘導していましたが、今日は誰もいなかったので
ほとんどの人は真っすぐおらが茶屋の下り階段へと歩いていました。
(我々はもちろん、左のスロープへ)

栂尾山への階段手前で最初の渋滞に合流しましたが、意外と11日よりも渋滞は短かったです。

こんな低い山々にもモヤがかかって、ちょっと幻想的です。

須磨アルプスが見えてきました。
毎回、この行列を見ると人間がアリのように見えてしまいます。

馬の背を通過して振り返ると、霞んでいます。

東山からの下りで須磨アルプスを見ると、ますますモヤがひどくなっていました。

遅いスタートの人が多いからか、いつも以上に渋滞が多かったように感じました。
この状況ではスケジュールとはかけ離れてしまっているだろうと思いましたが
意外にも東山、妙法寺小学校では予定の時刻に追いついていました。
(スタートが10分遅れなので、スピード的には10分早いペースです)

高取山ふもとの堰堤工事現場では11日とは異なる場所に応援幕が掲げてありました。

菊水山取りつき前に皆さん準備を整えておられます。
奥の階段はやはり渋滞していますので、急ぐ方はガンちゃん新道へどうぞ。
(雨ですし、渋滞している方がゆっくり登れるので階段へ進みました)

★菊水山CP(受付時刻 8:30~12:20)... 11:50到着(タイムオーバーまで30分)
予定より10分ほど余分にかかりましたが、無事チェックポイントに到着しました。

立ったまま、少し食べ物をとってすぐに出発しました。
下りは良いペースで下山し、天王吊橋を通過します。

鍋蓋山を通過し、大龍寺の自動販売機で飲料を補充します。
(市ヶ原よりも安く、飲料のトラックが待機していて、随時補充されるので売り切れることもありません)

大龍寺の山門にやって来ました。
妙法寺小学校までは順調だったのですが、それ以降は登りで遅れが出るようになり
大龍寺(山門)では39分の遅れとなってしまいました。
この時点で19時台でのゴールは諦め、22時までのゴールを目指すことにし
縦走名物の豚汁をいただいて、食事休憩を取ることにしました。
(楽しみも無いと縦走大会には辛い思い出しか残らないですし)
寒くなってきたので、豚汁で温まってもらおうと思ったのですが
残念なことに、豚汁がすごーくぬるかったのです。
おそらく、前の鍋が空っぽになったから、次の鍋に交換されたのでしょう。
カセットコンロに火がついていましたが、大量の豚汁が温まるには時間がかかります。
(別のコンロで、次の鍋も事前に温めておいてほしかったです)

200円と安い値段で提供してもらってますが、お金を貰っているのですから
きちんとしたものを提供してもらいたいです。
寒さの中、楽しみに買われた多くのハイカーはがっかりしたと思います。
(周りでも、「ぬるーっ」と言う声があちらこちらで上がっていました)

市ヶ原ではトイレに長蛇の列です。
さぁ、難所の稲妻坂、天狗道にとりかかります。
掬星台の制限時刻(15:50)まで約2時間です。
同行者1名はゆっくり登られるとのことで、我々2名は先に行くことにしました。

今日はここまでゆっくりと歩いて来たから、体力が十分に残っていましたので
先行者をガンガン抜きながら登っていきました。
ところがしばらく登ると、長ーい渋滞に合流となり、諦めて渋滞の後ろについて
トロトロと登っていきました。

あと少しで摩耶山上という所で、時計を確認すると15時を過ぎていました。
後に残してきた方がチェックポイントの制限時間まで間に合うかどうか心配です。
(あお鬼がゴールまで連れて行くと言った約束が守れなくなってしまいます)
ここまで一緒に登ってきた方には、先に掬星台に行ってもらうことにして
私は天狗道を下って行き、先が見通せる適当な場所を見つけて待機しました。

15分くらい待ったでしょうか、ようやく姿を発見しました。
制限時刻まで残り30分、ゆっくり行っても間に合いそうで、ホッとしました。

★掬星台CP(受付時刻 12:00~15:50)... 15:34到着(タイムオーバーまで16分)
ここまでくれば、残りの区間でタイムオーバーになることはないでしょうから一安心。
ホットレモンを2杯頂いて、ペットボトルにも満タンに入れてもらって出発です。

山上での難所(?)自然の家の先の山道に入りました。
ここはダラダラと長い登り道が続きます。
(掬星台で登りは終わったと思っている方には、結構辛い登りです)
後半の長い階段を避けてサウスロードへと曲がり、丁字ヶ辻へと向かいます。

丁字ヶ辻、六甲山ホテルを通過し、郵便局の甘酒を頂くために道を横断します。
同行者1名は甘酒を飲まれないとのことで、先に行ってもらいました。
我々2人はペースが速いので、先行してもらっても追いつけると思ったのですが
このことが、この後ずっと影響してくるとは思ってもみませんでした。
熱い甘酒を頂き、六甲山小学校の応援に励まされ、迫ってくる闇夜との戦いに向けて出発しました。
(みよし観音付近からはヘッドライトを装着しました)

記念碑台の信号で先行した同行者に追いつくかと思いましたが、姿は見えません。
ガーデンテラスまでピッチを上げて歩きましたが、追いつくことが出来ませんでした。
もしかして、どこかで抜いてしまったかと、ガーデンテラスでトイレ休憩をして
しばらく待ちましたが、姿を見つけることが出来ませんでした。
電話もしましたが相手の携帯は圏外だったので、圏内に入れば着信されるだろうと
メールを送ってから、ガーデンテラスを出発しました。

もしかすると、ガーデンテラスで休憩しないで先へ行っているかもしれないと
再び、ピッチを上げて探しながら歩きました。
しかし、東六甲縦走路分岐手前のチェックポイントまでに見つけることは出来ませんでした。

★東六甲縦走路分岐CP(受付時刻 14:00~18:30)... 18:12到着(タイムオーバーまで18分)
探しながら早足で歩いて来たはずですが、思ったより時間が経っていました。
はぐれてしまった同行者が無事ゴールされることを祈って、我々も東六甲縦走路の暗闇に入っていきました。

ずっと、集団の後ろについて歩きますので、ピッチは上げられません。
暗闇の中、船坂峠までの悪路は時間がかかりました。(やはり明るいうちに通過すべきですね)

長い闇を抜けて、ようやく大平山にたどり着きました。
久しぶりの明るさにホッとして、休憩を取られている方がたくさんいました。
その中にはぐれた同行者に似た姿を見つけたので、近寄ってお顔を覘いたら別人でした。(失礼しました)
我々は休憩は取らずに先を急ぎます。

大谷乗越しに下って行く急斜面では照明が設置されており、有難かったです。

大谷乗り越しを通過。振り返ると急斜面を下ってくる人たちのライトが連なっています。
大谷乗り越しの道路を渡って、最後の山道に入って行きます。

何度も見える街灯りが、宝塚ではなく阪神の街であることにガッカリしながら
長い長い暗闇を集団となって歩き続けます。(知らない人が見ると不気味ですよね)

そして、ついに塩尾寺に到着です。

3時間近くのノロノロ歩きから解放され、塩尾寺からの下りは軽く走ってゴールへと駆け下りました。
21:43にゴール、15時間13分かかりました。
初心者を連れてゴールを目指そうという考えで同行者を募集しましたから
ペースが遅くて、リミットぎりぎりでも全然問題なかったのですが
早い人と遅い人を一緒に連れて歩くことは大変だなぁ、とつくづく思いました。
(板挟みになって、どちらのモチベーションも考えてあげないと)

後日頂いたメールで、はぐれた同行者は22:10にゴールされたと知りました。
記念碑台でトイレ休憩されたそうで、その時に抜いてしまったようです。
あお鬼の任務が遂行できず申し訳なかったですが、無事ゴールされて良かったです。

菊水山ではタイムオーバーまで30分、掬星台ではタイムオーバーがちらつくような16分前。
余裕と思っていた東六甲縦走路ではタイムオーバーまで19分。
各関門の制限時刻なんて普通に歩けば全然気にすることはないと思っていましたが
関門をギリギリに通過すると、次の関門でもギリギリになるくらいで
そんなに余裕のある設定ではなかったのですね。

東六甲縦走路の区間は時間に余裕がありますが
それ以外の区間は初心者には少し厳しい時刻設定になっていることが
今回の縦走で初めて分かりました。
最初の菊水山で制限時刻より1時間くらいの貯金をしておけば
もっと楽な気分で歩けるのでしょうね。

この5年間で経験したことのない15時間以上かけての六甲全山縦走でしたが
早足で10時間で歩く方が、ゆっくりと15時間かけて歩くよりも楽だと感じました。
(夜間の長時間の山歩きは精神的に疲れますね)

<予定>

<結果>
6:30  須磨浦公園(10分遅れ)
6:58  旗振茶屋(18分遅れ)
7:14  おらが茶屋分岐(19分遅れ)
7:21  ピーコック高倉台(16分遅れ)
7:33  栂尾山 階段下(8分遅れ)
7:46  栂尾山 山頂(1分遅れ)
8:15  横尾山 山頂(5分遅れ)
8:34  馬の背(4分遅れ)
8:45  東山(0分遅れ) ★★★
9:11  妙法寺小学校(1分遅れ)
9:45  高取山 荒熊神社(15分遅れ)
10:15 鷹取橋東詰(25分遅れ)
10:38 鵯越駅(28分遅れ)
11:11 菊水山 ふもと(31分遅れ)
11:50 菊水山 山頂(40分遅れ)
12:18 天王吊橋(33分遅れ)
12:52 鍋蓋山 山頂(37分遅れ)
13:19 大龍寺(39分遅れ)
13:39 市ガ原(49分遅れ)
14:30 学校林道分岐 (55分遅れ)
15:34 掬星台(1時間24分遅れ)
16:38 丁字ヶ辻(1時間23分遅れ)
16:46 六甲山ホテル
16:55 記念碑台(1時間25分遅れ)
17:18 ガーデンテラス(1時間23分遅れ)
18:04 一軒茶屋(1時間39分遅れ)
18:12 東六甲チェックポイント(1時間37分遅れ)
19:18 船坂峠(2時間18分遅れ)
19:46 大平山(2時間11分遅れ)
20:10 大谷乗り越し(2時間15分遅れ)
21:19 塩尾寺(2時間24分遅れ)
21:43 宝塚 湯本台広場(2時間23分遅れ)